選ばれる理由

当院は、解剖学を基本として発展したオステオパシーと云う手技を基本としています。創始者であるスティル先生(１００年ほど前のアメリカ人・医師)が、本質は考え方「哲学」だと伝えたものです。身体は一つの相互に関連する機能と構造をもったもの、そして自己治癒力を備えていると云う考え方と、その治癒力の実践的発揮方法です。

東洋の伝統的な身体観と通じるものと思います。現代では医学進歩による高度な知識がオステオパシーを更に発展させています。

日本にも昔から療術と言われる優れた手技治療があります。心身を一体的に捉える東洋的な宇宙観を背景にする実践的な物の見方・哲学でもあります。そのような伝統的な療術には優れた手技が伝わっています。また、自己治癒力を発揮するための優れた知恵をもっています「養生」と云う言葉に現れているように生き抜く力を養うことの実践的な生活法です。

それらは病を治すと云うだけの世界観では有りません。また現在の社会の中で、一生懸命に生き抜こうとする私たちにも大きな財産として残されている知恵とも言えるものです。

お医者さまに通いながら当院に来院なさる方も多数いらっしゃいます。現代医学は身体の中を可視化する技術とそれを使った診断や手術など目を見張る進歩があります。また薬学の発展はたいへんな期待が集まっています。脳科学も素晴らし発展を見せてくれると期待しています。人間の病を治癒させていく脳医学の進捗は優れた発展をしつつあり、手技の世界にもその知識は必須のものとなって来ています。たくさんの科学知識を常に学び、取り入れたいと考えています。

しかし同時に、細分化して発達する現代医学では見放されがちな[一続きの身体観]を手技療術はその伝統の中で発展させています。（病になってから治す)を主な目的とする現代医学とは異なって、健康に向かう[養生]と云う文化は現代社会にこそ必須の考え方です。その観点で、手技療術にはやれること・役立つことがたくさんあります。

なんでも気軽に話をしてくださるクライアントさま達にいつも助けられています。クライアントさま達の生命力はいつも私を驚嘆させてくださる不思議でパワフルな世界です。

そんな方々の身体と付き合わせていただけるのはとても愉しい勉強の場でもあります。なんでも話せる相談相手と思っていただけるのは、光栄なことです。

これまで、様々な経験をしてまいりました。

重篤な慢性病の体験も、子育ての体験も、戦場のような激しい会社員の体験も、自営業者の体験も、農業の体験も、数千人と同じ屋根の下で暮らす団体生活の体験も、様々な瞑想法の体験も、今となってはすべて整体の役に立っています。

心理学の応用で発展している心理カウンセリングと云うセラピーが有ります。整体を学びながら心理学にも興味を抱いていたため心理療術師と云う訓練をうけ民間資格をもっています。ただ身体と心理は一体的なものと云う見方に立っていますのでカウンセリングのみを施術としてすることはしません。しかし、人間関係など心理が健康に及ぼす影響は甚大で、家に引きこもりの方が居られる方々の施術などでも家族心理学が大きな健康ファクターとなります。